相続に関する基礎知識や事例
そして、この時の故人を被相続人、相続により財産を引き継ぐ人を相続人といいます。
相続は、被相続人の死亡により開始し、その後相続人が集まって財産の分け方を決め(遺産分割)、相続した財産に相続税がかかる場合は、相続税を納付するという流れが基本です。もっとも、遺言書がある場合は、原則遺言書に書かれた内容にしたがって遺産が分割されることになります。
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相続の手続き
相続手続きの多くは期限が設けられています。 特に重要なのが相続開始から「3ヶ月」と「10ヶ月」です。 「3ヶ月」というのは、相続放棄または限定承認の手続き期限です。この間に相続をするかどうかを...
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相続税
相続税とは、人の死亡を原因として財産を取得した人に課される税金です。 相続は勿論のこと、遺贈や死因贈与を受けた人も対象となります。生前贈与でも贈与税ではなく相続税の課税対象となるケースがあります...
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相続登記・名義変更
相続登記とは、不動産の所有者が亡くなった場合に、その不動産の登記名義を被相続人から相続人へ名義の変更を行なうことをいいます。 遺産分割協議の結果、土地などの不動産を相続した場合、その名義変更ま...
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相続手続き
家族が亡くなると、通夜、葬儀、告別式と慌ただしく時間が過ぎていきます。合わせて市区町村への届出もしなければならず、悲しんでいる間もないほど、様々な手続きをこなしていかなければなりません。 葬儀...
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遺産分割
遺産分割とは、共有状態にある遺産を、各共同相続人に個別に帰属させるための手続をいいます。 ■遺産分割の方法 遺産分割の方法には、協議・調停・審判の3つの方法があります。 遺産分割に時効はな...
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遺産分割協議
遺産分割協議とは、遺産分割を協議によって行うことをいいます。 ■遺産分割の指針 また、民法は、遺産の分割について個々の事件の具体的事情を考慮した分割を期待しています。 「遺産の分割は、遺産に...
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相続と借金
親が多額の借金を残して亡くなってしまったような場合で、この借金を引き継がない方法としては、相続手続きの中では2つあります。それが、相続放棄と限定承認です。 相続放棄とは、文字通り、相続すること...
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相続放棄
相続放棄とは、相続開始後に、相続人が相続を拒否する意思表示をいいます。相続人は、自分自身で相続するかしないかを決めることができます。 相続財産には家や土地、銀行預金などのプラスの財産(積極財産...
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相続放棄手続き
相続放棄をする場合は、以下の流れで進めていきます。 ①相続財産調査 相続の対象となる財産は、不動産や預貯金などのプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含まれるので、これらの財産をす...
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限定承認
限定承認とは、簡単に言えば、相続によって得た財産の限度内でマイナス財産を承継するという手続きです。 相続財産にはプラスの財産(不動産や預金など)とマイナスの財産(借金やローンなど)がありますが...
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熟慮期間
相続財産の対象となるのは、預金や不動産などのプラスの財産だけでなく、親の借金やローンなどのマイナスの財産も含まれます。もし、マイナス財産がプラス財産を上回っている場合に相続してしまうと、その差額...
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相続 借金
相続財産は、不動産や預金などのプラス財産だけでなく、親の借金やローン、連帯保証人の地位などのマイナス財産も対象となります。そのため、マイナス財産がプラス財産を上回っている場合は相続放棄等を検討す...
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財産処分・管理
相続が発生した場合や、家族に認知症などで判断能力が不十分な人がいる場合、司法書士や弁護士と財産管理委任契約を結ぶことを検討される方もいらっしゃいます。 財産管理委任契約とは、自分の財産の管理や...
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相続人と相続分
相続においては、①誰が②何をどのくらい相続するのかを明らかにすることが重要です。 この、①誰が、②どのくらい相続するのかについては、民法上に規定があります。 ■相続人 被相続人(亡くなった...
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遺留分
遺留分制度とは、被相続人(亡くなった方)の遺産の一定割合を一定範囲の相続人に保障する制度をいいます。 遺留分権利者は、遺留分を保全するのに必要な限度で、遺贈や遺留分の範囲にある贈与の減殺を請求す...
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相続人
相続人とは、被相続人(亡くなった方)の権利義務を承継する者をいいます。 ■配偶相続人と血族相続人 相続人になりうる者は、被相続人の配偶者および一定範囲の血族(血のつながっている人)です。 相...
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代襲相続
代襲相続とは、被相続人(亡くなった方)の子が、相続開始以前に死亡などにより相続権を失ったとき、その者の子(被相続人の孫)が相続人となる相続のことをいいます。 ■被代襲者と代襲者 相続権を失っ...
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相続分
相続分とは、相続人が複数存在する場合に、各共同相続人が被相続人の権利義務を承継する割合をいいます。(民法889条) ■法定相続分と指定相続分 相続分には、民法が相続分を指定する法定相続分と、...
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特別受益
特別受益とは、相続人に対する贈与や遺贈などをいいます。 ■具体的相続分 この特別受益がある場合、特別受益分を計算上いったん相続財産の価額に持ち戻して計算し、各共同相続人が具体的に相続により取...
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寄与分
寄与分制度とは、相続財産から特別の寄与をしたものの寄与分額を控除した後、寄与分の認められた相続人についての相続分額に当該寄与分額を加算する制度です。(民法904条の2第1項) ■寄与分 寄与...
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遺産分割調停
遺産分割協議が調わない時、遺産分割の調停を家庭裁判所に申し立てることができます。 ■調停の方法 遺産分割の調停を裁判所に申し立てることができるのは、相続人です。 調停分割においては、協議分...
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相続財産
民法で相続財産するのは、「一切の権利義務」(民法896条)とされています。 この一切の権利義務とは、プラスの財産も、マイナスの財産も含まれます。 例えば、家や土地、預金といったプラスの財産はも...
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遺産分割審判
遺産の分割について、共同相続人間に協議が調わないとき、または協議をすることができないときは、各共同相続人は、その分割を家庭裁判所に請求することができます。(民法907条2項) ■家庭裁判所への...
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遺留分侵害額請求の時効
■遺留分侵害請求権の時効 遺留分侵害請求権とは、一定の法定相続人に一定分保障された取り分である遺留分が侵害された場合に、その侵害された遺留分に相当する金銭を請求できる権利のことをいいます。 ...
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成年後見制度とは
■成年後見制度とは 成年後見制度とは、判断能力が不十分な人(被後見人)に裁判所が指名した後見人をつけることにより被後見人を保護する制度をいいます。成年後見を受けていることは裁判所の発行する登記に...
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一人っ子の方が相続する際に気を付けるべきこととは?
一人っ子の方が相続する際には、遺産分割の必要がなくすべての遺産を手に入れることができるということから、特に気を付けるようなことはないと考えがちです。 もっとも、相続の際に債務などマイ...
齋藤綜合法律事務所が提供する基礎知識
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相続分
相続分とは、相続人が複数存在する場合に、各共同相続人が被相続人の権利義務を承継する割合をいいます。(民...
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過失割合
■過失割合とは 過失割合とは、被害者と加害者の過失を割合で示したものです。 交差点における衝突事故や、...
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寄与分
寄与分制度とは、相続財産から特別の寄与をしたものの寄与分額を控除した後、寄与分の認められた相続人につい...
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子供の親権者になるには
親権(民法第818条)とは、父母の養育者としての地位・職分から流出する権利義務の総称をいいます。 離...
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配偶者からのDV・暴力
●配偶者からのDV・暴力 民法770条第1項には1号から5号まで裁判上の離婚事由が定められていますが、...
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一人っ子の方が相続する...
一人っ子の方が相続する際には、遺産分割の必要がなくすべての遺産を手に入れることができるということから...
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成年後見制度とは
■成年後見制度とは 成年後見制度とは、判断能力が不十分な人(被後見人)に裁判所が指名した後見人をつける...
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特別受益
特別受益とは、相続人に対する贈与や遺贈などをいいます。 ■具体的相続分 この特別受益がある場合、特...
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慰謝料(不貞行為など)
■慰謝料とは 慰謝料とは、相手の行為による精神的苦痛への損害賠償金のことをいいます。慰謝料の根拠となる...