後遺障害認定の事前認定と被害者請求の違い
後遺障害認定の事前認定と被害者請求の違い
■事前認定とは
事故が発生すると、一般的には加害者側の任意保険会社が、強制加入である自動車損害賠償責任保険による保険料も肩代わりしてまとめて賠償金等を支払ってくれます。
その際に、加害者側の任意保険会社が、自動車損害賠償責任保険が支払うべき保険料を確認するため、被害者が事故によって負った後遺症の程度(後遺障害等級)を、損害保険利率算出機構に確認します。(加害者請求|自動車損害賠償保障法15条)
■被害者請求とは
被害者請求とは、事前認定と異なり、自ら損害保険利率算出機構に、自動車損害賠償責任保険から支払われる保険料を確認し、その支払を求める手続きのことをいいます。(被害者請求|自動車損害賠償保障法16条)
■後遺障害認定の事前認定と被害者請求の違い
事前認定は、後遺障害等級についての認定を加害者側の任意保険会社が行ってくれるため、手続が簡単で負担が軽いといえます。
被害者請求は自ら請求する手続きのため、後遺症についてのレントゲンなどの証拠を自ら集めなければならず、大変です。
もっとも、自分で証拠を集めて自分に有利に提出できるので、後遺障害等級の認定についての透明性は事前認定よりも高いといえるでしょう。
また、事前認定の場合には、任意保険会社との交渉がまとまらないと結局支払いを受けることができないのに対して、被害者請求の場合には、直ちに自動車損害賠償責任保険会社に支払いを求めることができるので、すぐにでも治療に際して損害賠償金が必要な場合などには有効です。
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齋藤 理英(さいとう りえい)
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- 経歴
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1965年 東京都(新宿区)出身 1988年 日本大学法学部政治経済学科卒業 1988年 米国(カリフォルニア州サンフランシスコ市)留学 1989年 一般企業(コンサルティングファーム)に就職 1997年 最高裁判所司法研修所入所(第51期) 1999年 司法修習修了、弁護士名簿登録(東京弁護士会) 2009年 当事務所開設 - 役職、所属団体等
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1998~2014年 日本大学法学部司法科研究室非常勤講師 1999年~ 東京弁護士会倒産法部会会員 2003年~ 東京弁護士会民事介入暴力対策特別委員会委員 2006年 東京弁護士会常議員(任期1年) 2006年 日本弁護士連合会代議員(任期1年) 2007~2009年 あずみ株式会社(名古屋証券取引所二部上場)社外取締役 2007~2010年 (公財)東京都暴力追放運動推進都民センター暴力追放相談委員 2009~2017年 東京弁護士会民事介入暴力対策特別委員会副委員長 2009年~ 事業再生実務家協会会員 2009年~ エステールホールディングス株式会社(東京証券取引所スタンダード上場)社外取締役 2012~2016年 (公財)東京都暴力追放運動推進都民センター不当要求責任者講習講師 2015年~ 株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(東京証券取引所スタンダード上場)社外取締役 2015年~2019年 日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会委員 2017年~2019年 東京弁護士会民事介入暴力対策特別委員会委員長代行 2019年~2021年 東京弁護士会民事介入暴力対策特別委員会委員長 2019年~ 府中刑務所篤志面接委員 2019年~ 鎌ヶ谷市情報公開・個人情報保護審査会委員 - 主な講演
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・社内不祥事発生の際の、社内調査の方法とその限界 ・クレーマー対策について~最近の具体例から業種別の対応策 ・不動産賃貸業における暴力団排除 ・暴力団排除条例施行に伴う実務対応について ・半グレ等のいわゆるグレー属性の実態と対応について - 執筆
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・反社会的勢力リスク管理の実務(共著) ・暴力団排除と企業対応の実務(共著) ・離婚・離縁事件実務マニュアル改訂版(共著) ・反社会的勢力を巡る判例の分析と展開(共著) ・反社会的勢力を巡る判例の分析と展開II(共著) - 趣味
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